はじめに
幹細胞治療は、これからの医療に大きな革新をもたらす可能性を秘めた分野です。
特に代表的な幹細胞であるMSC(間葉系幹細胞)は、脂肪、骨髄、へその緒、歯髄など、私たちの体内に存在するさまざまな組織から採取されます。近年、他家由来のMSCが世界で初めて小児の免疫疾患性疾患の治療薬としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認され、実際に使用されるようになりました。 特に自己由来MSCは、免疫拒否反応が起きにくく、反復投与が可能であることから、慢性炎症性疾患や再生医療をはじめとしたアンチエイジング領域において、高い効果が期待されています。
一方で、先進国を含む多くの国々では、幹細胞や上清液エクソソームを併用した不妊治療の臨床が進められており、静脈注射や卵巣への直接投与によって、卵巣の機能を促進し、妊娠率を高める研究が行われています。
実際に、当IVF医療チームが早期閉経不全症(POI)患者に対して臨床治療を行った結果、33%の妊娠効果が確認されました。
私たちCHAグループは、倫理性と安全性の両立を目指し、独自の先端技術を駆使して自己由来幹細胞の開発に取り組んでいます。具体的には、提供された卵子の凍結を除去し、患者自身の体細胞を培養して作製した幹細胞の研究や、妊娠初期の時に得られる胎児オルガノイド由来の幹細胞株の構築など、多角的なアプローチを展開しています。
さらに、へその緒由来のMSCを活用した卵巣若化・不妊治療の臨床研究や、NK細胞・T細胞といった免疫細胞を用いたがん免疫治療の開発にも積極的に取り組んでいます。
博士(医学)車光烈
臍帯幹細胞由来上清液による治療
幹細胞上清液とは
- 幹細胞を培養した後に残る培養液を、遠心分離と滅菌処理を経て得られる上澄み液。
- あらかじめご自身で一部コピーをお取りいただき、患者様用控えとしてお手元にお持ちください。
- 点滴や注射により体内に直接投与し、傷ついた細胞の活性化と修復を促進。

幹細胞と再生医療
- 幹細胞は、様々な組織に分化できる能力を持つ特別な細胞。
- 皮膚、骨、血液など、体内の多様な組織を構成し、日々新しい細胞へと置き換えられる。
- 主な幹細胞の種類
| ・ES細胞(胚性幹細胞) | ・iPS細胞(人工多能性幹細胞) |
| ・組織幹細胞 | ・間葉系幹細胞(MSC) |
- 幹細胞は、骨、脂肪、歯髄、臍帯血などから採取可能。
- これらの幹細胞を活用して病気を治療するのが「再生医療」である。
臍帯幹細胞由来上清液による治療
幹細胞上清液が注目される理由
- かつては廃棄されていた培養液に、サイトカインや多種多様な成長因子が豊富に含まれていることが判明。
- 幹細胞上清液の点滴投与により、細胞の分化促進、組織修復、機能回復が期待できる。

幹細胞上清液治療とPRP療法の比較
- 幹細胞上清液治療 : 幹細胞培養後に得られた上清液を体内に投与し、抗炎症作用と細胞活性化を促進。
- PRP療法(多血小板血漿療法)
| ・自身の血液から抽出した血小板を利用し、自然治癒力を促進。 |
| ・PRP療法は、主に整形外科や美容医療(例:皮膚再生治療)に活用されている。 |
臍帯幹細胞由来上清液の特別な効果
・臍帯幹細胞培養時の不妊治療効果物質を含む上液卵巣機能改善の
治療効果が期待できます。
| 卵巣健康回復 (VEGF、FGF2、estradiol) |
卵巣顆粒膜細胞(Granulosa cell)の生存を助ける。 |
|---|---|
| 抗炎症·抗酸化作用 (IL10、IDO) |
卵巣内の炎症緩和および細胞ストレス減少 |
| 卵胞成長および増殖と 排卵促進 |
組織再生環境づくり |
* ( ) 別紙参照

臍帯幹細胞由来上清液の特別な効果

・CHA 臍帯来幹細胞培養上清液の品質情報
| 由来細胞 | 臍帯由来幹細 (MSC) |
|---|---|
| ドナー人体由来ウイルスfree確認 | |
| 製造及び 工程 |
適正製造基準レベルの国内製造施設 |
| 高純度エクソソーム製造工程適用 | |
| 品質 | 50-200nm エクソソーム、 10億個/Vial |
| エクソソームマーカー – CD9、CD63、CD81など | |
| 機能マーカー – VEGF、HGF、BDNFなど (別紙参照) | |
| バイオ安全性 – 微生物、マイコプラズマ、エンドトキシン、ウイルスフリー |
臍帯幹細胞の証明された治療効果
韓国CHA病院での臨床治療結果によると
6名中2名の患者において、臍帯由来幹細胞を1回静脈投与した後、18〜24週間で臨床的な改善効果が認められました。
| S001 | 28歳、6年間無月経 |
|---|---|
| 治療後 |
FSHホルモン減少、E2増加傾向
|
| S003 | 36歳4年間無月経 |
|---|---|
| 治療後 |
E2ホルモン増加
|
患者の皆様へ
Cha博士(医学)(M.D., Ph.D.)は、45年間、患者中心の革新的な治療法開発に献身しています。彼の豊富な経験と専門性は、
CHAバイオグループが開発する細胞治療薬のグローバル展開と商業化を通じて、患者の皆様に新たな希望をもたらすことでしょう。
今後もCha博士と彼の研究チームたちは、患者の生活の質向上を目指して、研究開発に全力を尽くしてまいります。 東京HARTクリニックは、CHAグループと共に先進技術を取り入れた不妊治療を推進し、不妊治療に対する揺るぎない信念のもと、私の30年間にわたる成功事例と豊富な経験を生かして、皆様に丁寧なオーダーメイド治療を提供することをお約束いたします。
院長岡 親弘
別紙1. 臍帯幹細胞 上清液の主要因子
卵巣の健康回復に関わる主要因子

01.VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor、血管内皮成長因子)
- 機能概要:血管新生を促進し、卵巣組織の血流を改善
- 卵巣における役割は以下のとおりです。卵胞周囲の微小血管形成を促進し、 卵胞の成長 および排卵過程を支援します。その結果、低酸素状態にある卵巣環境を改善し、組織再生を誘導するとともに、血流増加によって栄養および酸素供給を改善し、卵胞の維持に寄与します。
02.FGF2(Fibroblast Growth Factor 2、またはbasic FGF、bFGF)
- 機能概要:細胞の成長・増殖・生存を促進
- 卵巣における役割は、卵胞内の細胞増殖および分化(特に顆粒膜細胞を促進することです。損傷した卵巣組織の回復を誘導し、血管新生およびECM(細胞外マト リックス)の再構築にも寄与します。また、微小環境の回復にも貢献します。
03.エストラジオールE2、エストラジオール)
- 機能概要:エストロゲンホルモンの分泌と女性の生殖機能の調整
- 卵巣に関連する役割は以下の通りです。FSHに対する顆粒膜細胞の反応性を高め、排卵を誘導します。子宮内膜の厚みを増加させ、着床に適した環境を整えます。
抗酸化作用および細胞保護作用により卵巣の老化を遅らせます。最後に、アポトーシス(細胞の自然死)を抑制し、細胞の生存を促進します。
別紙2. 臍帯幹細胞 上清液の主要因子
抗炎症/抗酸化関連因子

01.IL-10(インターロイキン-10)
- 機能概要 : 強力な抗炎症性サイトカイン
- まず、炎症性サイトカイン(例:IL-6、TNF-α)の産生を抑制することで、
炎症反応を効果的に緩和し、組織損傷を最小限に抑えます。
また、炎症誘導型であるM1マクロファージを、抗炎症・組織修復型であるM2マクロファージへと転換させる過程を促進し、組織再生に適した微小環境の形成に寄与します。さらに、制御性T細胞(Treg)の誘導を通じて免疫寛容状態を強し、過剰な免疫反応を抑制します。これら一連の働きにより、卵巣組織における慢性的な炎症性損傷を抑え、組織機能の保存と再生を支援する上で重要な役割を果たします。
02.IDO(インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ)
- 機能概要: リプトファン代謝経路に関与する酵素であり、免疫反応の調整において重要な役割を果たします。
- 主な機能として、T細胞の増殖を抑制することにより、過剰な免疫反応を遮断し、組織に対する免疫性攻撃を緩和することに寄与します。また、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性を低下させることで組織損傷を防ぎ、抗酸化作用および組織保護機能を促進します。これらの特性により、幹細胞移植時に免疫系からの攻撃を回避し、幹細胞治療の耐性と安定性を向上させる上で重要な役割を担います。結果として、IDOは組織再生および幹細胞ベースの治療成功率を高めるために不可欠な因子と評価されています。